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まこつ日記excite

能登和倉万葉の里マラソン2014・快足の前編


公私ともにバタバタし、久し振りに忙しかったなぁと感じた今年の3月。
その締めはフルマラソンとなりました。

今や走ることがライフワークとなり、健康維持・体型維持・体力作り・ストレス解消・仲間と走る時間を共有する・仕事への相乗効果などなど、趣味の一言で片付けられない程いろんな理由で続けています。
気づけば丸3年以上続けていますが、それでも自分にとってフルマラソンとはハードルが高く、体の準備以上に心の準備が必要なレースです。

故に「一年に一度」というのが今の目安です。
では、どこでその一年に一度のフルマラソンを組み込むか。
自分の場合はやはりこの能登和倉万葉の里マラソンなんです。
自分が走る原点となった大会であり、気が付けばエントリー開始初日に迷うことなく申し込んでいました。
後々、レースが近づけば近づくほど猛烈に後悔することになるのですが、当時の勢いとタイミングで一念発起してしまったわけです。
能登和倉万葉の里マラソン2014・快足の前編_d0264795_21102497.jpg

ただ、このレースには完走後の焼き牡蠣パーティーがついており、チームからの参加者も多く、それがひとつのモチベーションになるのも間違いありません。

さてさて、エントリー開始初日に申し込んだのは覚えていますが、初日っていつだっけ?と思って調べてみると、10月2日でした。
じつに5ヶ月弱もの時間がありながら、かなり準備不足で挑んだことになります。

11月にその年のレースが終わり、12〜1月はオフシーズン。
正月太りを解消すべく、1月半ばからぼちぼち始動。
2月は駅伝に何本か出走しながら練習で走行距離を重ね、気持ちを高めて3月の本番へ挑む。
毎年こんなサイクルですが、今年は節目節目のいろいろな行事や研修や仕事なんかが重なり、元々練習量の少ない自分でさえ、練習したいのにできないもどかしさを感じました。

年明けからの月間走行距離、1月:50km、2月80km、3月レース前まで:70km。
全部足してフル前の1ヶ月間で消化しておくべき距離を、なんと3ヶ月かけて。
やれる時にやっておけば良かったなぁと。
能登和倉万葉の里マラソン2014・快足の前編_d0264795_21103642.jpg

会場入りすると、素晴らしい天候。毎年この場所から写真を一枚。
3月後半ともなると、もう春のようなマラソン日和でした。

で、ここからレース報告です。
一応、結果はどうあれ自分にとっての一大イベントなので、今回も前後編に分けます。
もう結果が出てるので、特別隠しませんが、前半はとても快調にペースを刻み、後半総崩れします。

今回の現実的な目標タイムは4時間30分。大目標は4時間でした。
自己ベストは去年の同レース、4時間40分。ここはクリアしておきたいところ。

と、スタート位置に立つと、たまたまそこに4時間30分のペースランナーが。
これはチャンスと思い、いけるところまで着いて行こうと思いました。
おそらく6分20秒くらいで刻んでいくのだろうと思い、ラップを確認しながら並走。

最初の10km。
徐々に体も温まり、能登島のアップダウンもなんのその、無理せず着いて行った感覚です。
折り返す仲間ともハイタッチや拳でエールを交わし、自身も順調に快足を続ける。

10kmの通過タイム:1時間1分 スタートのもたつきが1分ほど。ちょうどキロ6分。
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20km地点。
まだまだ続く能登島のアップダウン。半分以上が坂で構成されている厳しいコース。
23km地点でようやくツインブリッジのとを渡るのですが、それまでにかなりの体力を消耗します。
ただ、この時点でも4時間30分のペースランナーをまだしっかり視界に捕らえていました。
しかも自分より後ろに。

20kmの通過タイム:2時間2分
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タイムだけを見ていれば快調なはずなのに、頭をよぎる嫌な予感。
『おかしい。速すぎる。去年より練習してないのに、去年より速い。』
去年の20km通過タイムは2時間6分。
『そんなに練習してないから、何か起きそうな気がする。』

ただ、ここまでは本当に無理のないペースで走っていたと思います。
突っ込んたつもりもなく、むしろ抑えたつもりの20km地点。

『もしかして、俺の潜在能力が覚醒したのだろうか?アドレナリンだろうか?ランナーズ・ハイだろうか?』
練習もしていない輩がそんな妄想をしながら3kmほど走る。

そしてレースの折り返しを過ぎたあたりで、とうとう分かりやすい覚醒が起こる。
左足がジワジワと痛み出した。練習で痛めた左足が。
ああ、朝とスタート前に飲んだ痛み止めが効かなかった。

直感的にそう悟り、レースは怒涛の後半へ続く。

by makoto9010 | 2014-03-24 21:34 | 能登和倉万葉の里マラソン